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ハチの"ハチ"の不思議 [クマバチ日記]

 昨日までの暑さが澱んだような膠着状態から一転、今日は・・この7月5日から始まりました第二次捕獲作戦の記念すべき日になりました。下の表、とくに色付きの箇所に注目してご覧ください。

kuma_5.gif

 午後にH-7・H-8(ともにオス)を捕獲して、あの高い場所でこわかった梁Hの連中を・少なくとも回収したさなぎの殻の個体数には到達したのです! 長かったです・・。
 そして改めてこの表をじっくり見てみますと、梁E,Hが同士なのに気づきます。クマバチにとって切っても切れない「8」という数字の関係、それは以前 この記事内でご紹介しました2つのサイト、

・永井様のブログ「Ever Green Forest -- blog」から「クマバチの巣」の記事、
「A Pretty Garden 小さな園芸館」様のサイトから「クマバチ(熊蜂)」の記事を、

もう一度ご覧ください・・前者には「個室だ。全部で8室程度。」、後者には「卵を約個産む。」と、はっきり「8」と記されています。

 このようにクマバチは通常8個の卵を産むのでしょう。上の表・各梁から回収したさなぎの殻の数にばらつきがあるのは、きっとその産卵途中のメスをR工房が捕らえてしまったのです。そしてそのメスが「何が何でも巣に戻って産卵の続きをせねば・・」と強い本能に導かれて遠い距離を飛んで戻ってきた個体なのではないでしょうか。産卵やそれに伴う巣作りの過程において、ハチがそれを省略することも変更することもできないのだとファーブル先生に教えていただきました。梁E,Hの場合は、運良く産卵を最後まで終えることができたのでしょう。そのメス親をいつどこに放してきたのかをわかる術はありませんが、産卵途中のメスよりも・もしかしたら帰巣本能は強く命じられることはなかったのかもしれません。あのピンク・クマバチはまだその身体の中に産卵予定の直径1.5cmの卵をいくつか抱えた身重のハチだった・・!? 外から飛んできた個体の中にもそんなメスが混じっていたのかもしれません。。


20100618133857.jpg R工房とクマバチ達の利害は一致せず・折り合う条件を見いだせない平行線の関係であったため仕方のないことではありましたが、それにしてもここにさえ巣穴を作らないでいてくれたらお互いしあわせだったのに・・と悲しくなります。梁Cからはどうも生活反応が見られず、中で死んでいるのかもしれません。とりあえず明日からは「まだ巣穴に残っている羽化成虫がいないか」を確認する期間に入ります、少なくとも7月中はビニル袋を仕掛けておき、R工房もついに台所籠城からは解放です・・今手元にいる2匹のクマバチが最後かと思うと、ほっとするのと同時にちょっとさびしくなってしまいました・・。

 今日のタイトル、カタカナ部分はもちろん「蜂の"8"の不思議」です。

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